Life&Work一級建築士事務所
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    赤坂の住宅の完成写真はこちらから
    2019.09.30 赤坂の住宅 インタビュー

    赤坂の住宅は、マンションの1室を改装したお仕事です。
    設計期間 2017.07-10
    施工期間 2017.10-12
    竣工 2017.12
    構成:50代女性の一人暮らし


    家を改装したいなぁっと思ったキッカケは何ですか?

    家族の形が変化して一人暮らしになったこと、年数を経て古くなってきたこと、部屋が上手に片付けられないこと等が気になっていて、徐々に改装をしたいなぁっという気持ちが高まりました。
    どんな家にしたいなぁっと思っていらっしゃいましたか?

    マンションの11階からの眺めを活かしたいなぁっというのと、キッチンが孤立している感じがしていたのを変えたいなぁっと思っていました。あとは、片付けやすい収納にしたかったですね。照明もあたたかい雰囲気のものに変えたいなぁっと思っていました。
    でも当初は、誰に相談すればいいものなのかが分からなくて。



    どのような流れで改装が始まっていきましたか?

    センスを信頼している行きつけのお店の方に、改装しようと考えている話をしたら、ルイスバラガンの作品集を教えてもらったり、コーディネーターの方を紹介してもらったりしたことで、建築設計事務所に頼む流れになった感じでした。

    (改装前のキッチン(右奥))


    (改装後のキッチン。キッチンの位置は変えずに費用を抑えながら、前面の壁を一部切り欠くことで視界が抜けるよう変更。 少しの事なのに、以前のキッチンの閉鎖感が全然なくなりましたとおっしゃっていただきました。)


    私たちと最初に会った時の印象は、どうでしたか?

    若いお二人だなぁっと思って、フレッシュなアイデアが提案してもらえそうだなぁっという感じがしました。
    お話していくうちに、こちらがうまく言葉に出来ないことも、言わんとしていることをくんでくれるのをすごく感じました。




    (寝室の漆喰壁の色決めの様子。この後、大きなサイズのサンプルをいくつも作り、細かい色や仕上げ方を決定していきました。)



    (畳スペースの壁のサンプル。いろんな産地の土を試し、イメージに近い自然の色が出る土を探していきました。)







    (この日は娘さんの猫ちゃんを預かっているということで、間仕切り代わりのレースカーテンは全て結ばれていました)



    工事中の思い出などはありますか?

    現場で寝室と和室のポイントの壁のサンプルをお二人が何度も持ってきて、一緒にどの色が良いかを決めれたことは印象に残っています。
    どちらの壁も落ち着いた雰囲気で、センスがよく、とても気に入っています。
    元々は壁に絵を飾りたいと思っていましたが、壁が素敵すぎて、絵を飾るのがもったいないっという気持ちになっています。



    改装をしてみて、ご自身の中で何か変化したこととかありますか?気持ちや考え方、日常の習慣など

    以前は外出するのが好きで、外食も多かったのですが、改装してからは家が落ち着くので、家から出たくないっと思うくらい居心地が良いです。
    使いやすいキッチンから見える景色も良くなったので、キッチンでの作業が快適になりました。

    季節の良い時期はベランダで食事をしたりして、家で過ごす時間を楽しんでいます。
    あと、ポイントの壁の色に合わせたインテリアを購入するようになり、家全体のコーディネートにも興味を持つようになりました。家の中が統一感を持つようになって、嬉しいですね。


    ←(カーテンはもちろん、ベッドカバーやクッションの色などもコーディネートさしていただきました。完成した空間をとても気に入っていただき、合わないものを置いて雰囲気を壊したくないからと、入居当初は購入したい物をご相談いただいたり、ご報告してくださっていました。)
    提案したプランを見た時やプレゼンテーションは、どう感じられましたか?

    最初2案(中庭案と路地案)を提案してもらって、直感で中庭案が良いと思いました。
    漠然と天井は高い方が良いものだと思っていたけど、一部軒下のような雰囲気の低い天井があるのも、面白そうだなっと思いました。
    あとはプレゼンの時に、どんな雰囲気にしたいかを分かりやすいようにイメージ付きで説明してもらったことも良かったです。
    スリランカの建築の雰囲気など見せてもらって、とても気に入ったことを覚えています。


    (設計中のプレゼンテーションの様子。CG画像をパソコン上で動かしながら、お施主さん、コーディネーターさん、施工者さんも一緒にみんなでイメージを共有していきました。)


    収納についてはいかがですか?

    収納が充実していて、各場所に必要なものを収納出来るようにしてもらったのは本当に良かったです。
    必要なものが必要な場所にあるので、生活しやすくなりました。
    リビングにある、ちょっとした物が収納出来る場所などは、とても便利ですね。

    収納を設計してもらう時に、この収納には収納BOXが何個入ると教えてもらえたので、具体的に収納出来る量を把握出来たことも良かったです。
    収納の量は今でもまだ余裕がある状態なので、安心しています。
    今では物の量を減らしたい気持ちにもなったので、自分でも驚きです。
    苦手だった片づけにもなれて、最近は部屋が散らかってしまっていても、人が来る5分前から片付ければなんとかなるようになりました(笑)


    (造り付のベッドに付属する収納。寝具などがしまわれている。必要なものを必要な場所に収納できるようにすることで、収納場所に悩んだり、どこにしまったか分からなくなったりせず、片付けが苦手な方でも上手に片づけられるようになっています。)






    (洗面室の造り付収納棚。収納棚のサイズを決める際には、中に入れる既製品の収納ケースもご提案しました。収納ケースのサイズがきれいに納まるように収納棚を設計たので、無駄なくきれいに納まっています)



    (畳下には、お孫さんのおもちゃなどを収納。改装後、居心地がいいからとお孫さんが頻繁に遊びに来られるようになったそうです。)


    ←(余った個室を1室丸ごとウォークインクローゼットに変更。ほとんどの洋服をハンガーに掛けて収納できるようにしたので洋服をたたまなくて良いのがお気に入りとのこと。)

    家づくりを考えている方に、もし私たちを紹介して頂けるとしたら、どんなふうにお話しされますか?

    こちらの要望が漠然としていたり、まとまっていなくても、コミュニケーションをとっていく中で要望を整理してくれるから、心配はいらないよとお話ししますね。
    あと、女性ならではの視点で、収納のことなども親身に聞いてくれるから安心だったよとお話ししますね。


    (前回遊びに来させていただいたときの様子。自然と畳スペースに腰かけて話がはじまる。)

    これから家づくりをされる方にアドバイスするとしたらどんなことですか?

    デザイン力と収納力の両立が大切だとアドバイスしますね。
    私の場合は、デザインが素敵であることで、自分の住まいを好きになって、日々の暮らしが明るく楽しくなりましたし、
    収納力や使い勝手が良いことで、ストレスなく過ごすことが出来るようになりました。




    インタビューにご協力いただきましてありがとうございました。

    (赤坂の住宅の工事途中の様子はブログにUPしています。
    「Work-O邸マンションリノベーション1~5」 をチェックしてみてください)